医療がサポートするメディカルフィットネス…スポーツ選手から生活習慣病の予防まで

医療とフィットネスの融合で健康の身体づくりを応援します!

コラム

《Dr.もん次朗95》11. 自己組織化する身体

2026/09/27

⑪ 自己組織化する身体

さらに興味深いのは、身体は私たちが一つ・一つ命令しなくても、自分で変化していくということです。

歩き続ければ、歩くことに適した身体へ。

持久運動を続ければ、持久運動に適した身体へ。

強い力ばかり使えば、強い力を発揮することに適した身体へ。

つまり身体は、与えられた環境と刺激の「流れ」に応じて、自らを組み替えていきます。

私はこれを、身体における自己組織化として捉えています。
#複雑性理論  #EdgeOfChaos
だからこそ、
「何を鍛えるか」だけではなく、
「身体に・どのような流れを与え続けるか」
が重要なのです。

良い流れが、良い身体をつくる

このように考えていくと、健康づくりの発想も少し変わってきます。

「筋肉をつけよう」
「血糖値を下げよう」
「体重を減らそう」

という個別の目標だけではなく、

まず、

身体に良い流れをつくる。

適度に動く。

適切に食べる。

十分に休む。

そして、また動く。

良い流れを繰り返していれば、身体はその流れに適応し、少しずつ自らを整えていく。

逆に、流れが悪くなれば、身体もそれに適応してしまう。

動かない。
食べすぎる。
休養が不十分になる。
さらに動けなくなる。

これも一つの「流れ」です。

だから私は、病気になってから一つの異常値だけを修正すること以上に、その人の日常にどのような流れができているのかを見ることが大切だと考えています。

健康とは「正常値の集合」なのだろうか?

長く医療に携わっていると、考えさせられることがあります。

すべての検査値が正常なら、その人は健康なのでしょうか。

反対に、一つ二つ検査値が正常範囲を外れていれば、その人は不健康なのでしょうか。

もちろん医学的な基準値は重要です。

しかし、私は健康をそれだけで捉えることには限界があると思っています。

健康とは、固定された「状態」ではなく、

変化する環境の中で、自分自身を調整し続ける能力
ではないでしょうか。

そして、中心となる秩序は失わない。

Dynamic Stability を維持し続ける!

≪つづく≫

Dr.もん次朗#95(9.27)

PAGE TOP