《Dr.もん次朗96》⑫ 秩序とカオスの間で生きる
2026/10/01
⑫ 秩序とカオスの間で生きる
#複雑性理論 (#Edge-of-Chaos )
生命は、完全に固定されてしまえば変化に対応できません。
しかし、完全に無秩序になれば生命としての秩序を維持できません。
その間に、
秩序を保ちながら、変化できる領域
がある。
私はこれを、複雑系理論のEdge of Chaosと重ねて考えています。
秩序100%でもない。
カオス100%でもない。
私の50%理論的な表現を使えば、
秩序50%、カオス50%。
もちろん、この数字も厳密な数学的比率ではありません。
大切なのは、
安定しているが、固まっていない。
変化しているが、崩れていない。
ということです。
これは古武術の「 #居着かない身体 」にも通じます。
(#InnerMuscle系)
そして、私は健康な生命そのものにも通じるのではないかと考えています。
そして、私なりの「健康」の定義は?
こうして長年の臨床、CPX、スポーツ選手との関わり、そして散逸構造や複雑系について考えてきたことをつないでいくと、私の中では「健康」というものが次のように見えてきます。
#健康とは、
良いエネルギーと物質の流れを維持し続けることで、
その流れに適応できる様に身体が #自己組織化 し、
変化する環境の中で、全体としての秩序と調和を保ち続けられること。
もっと簡単に言えば、
健康とは「良い状態」ではなく、「良い流れ」である。
( #色即是空 #空即是色 :空の考えを思い出す!)
私は最近、そう考えるようになりました。
だから、健康づくりは難しく考えなくてよい
良い流れをつくるために、必ずしも特別なトレーニングが必要なわけではありません。
まず歩く。
息切れしない程度に歩く。
少し長めに歩く。
食事をおいしく食べる。食べ過ぎない(流れを壊さない)
よく休む。
そして翌日、また少し動く。
運動 → 食事 → 休養 → 回復 → 適応。
この小さな循環を、毎日の生活の中で回し続ける。
無理をしない。
最大を求めない。
身体からの反応に耳を傾ける。
そして何より、
楽しく続ける。
結局、私の50%理論も、inner muscleも、赤筋も、歩行も、Edge of Chaosも、散逸構造も、私の中では一つのところへ戻ってきます。
生命は「部分」の集合として生きているのではない。
全体がつながり、絶えず流れながら生きている。
その良い流れを邪魔せず、少しだけ後押ししてやる。
それが、私が長年の臨床や運動などを通して考える「健康づくり」です。

≪つづく≫
Dr.もん次朗#96(10.1)







