心肺運動負荷試験(呼吸代謝テスト)CPX 検査室
○呼吸代謝テストCPXは、Cardio-Pulmonary-Exercise testの略で、運動しているときの心肺機能―筋肉系の能力を、酸素代謝の状態を通して総合的に検査していく方法です。
○瞬時の換気量、酸素摂取量、炭酸ガス排泄量などがプロットされていきます。
○一般的には、最大酸素摂取量(VO2max)を測定する方法だと思われがちですが、もっと多くの持久系能力の情報やミドルパワー以上の代謝状態も知ることが出来ます。
これらの検査結果の情報をもとに、以下の項目において有用です。
○一生懸命練習しているのに結果が出なかったり悪くなったりした時の状態(オーバートレーニングの状態)を把握できます。
○治療のための運動処方をする時にも最適です。
○持久系運動能力を必要とするスポーツ選手、一般アスリート、さらにマラソンなど始めたい人などにも有用な検査です。
○生活習慣病や心疾患の患者さんの、運動指導や体力(持久力)アップの指導にも有用です。
その他の利用方法として、基礎代謝(BEE)、安静時代謝(AEE)を正確に測定し、エネルギー利用状況を把握して、やせ易い体づくりにも大いに利用できます。
※現在、スポーツ医学施設や医療機関でのCPXの普及が不十分な理由は、検査機器が高価な上に、多くの経験がないと得られる情報を読みこなせないから(単にVO2maxが主な情報と思っている)、と思われます。
長﨑内科クリニック、Drs.フィットネスNASAでは、積極的にCPXを活用し、スポーツ運動処方や指導に役立てています。
現在まで(20年以上にわたって)、S-Pulse, ヴァンフォーレ甲府、サッカー日本代表(岡田ジャパン)、京都サンガなどのプロサッカー選手や、静岡県内の高校サッカー部、一般アスリートや、多くの生活習慣病、心疾患患者さんなどに利用してきました。
皆さんも自分の持久系運動能力を正しく把握して、最適なトレーニングに生かしてみませんか。
054-625-0572