ドクターズ・フィットネスNASAでの活動範囲は、
今後も幅広く活動を続けてまいりますのでよろしくお願いいたします。
院長 長﨑文彦
現代人は、年齢とともに 全身の持久力が低下し、体幹部の筋肉が硬くなり(ストレッチ能力低下)、筋力も低下する。そしてスムーズに体を動かせなくなっていく。
体幹部の筋肉が硬くて筋力が低下し可動範囲が狭くなり、膝下で小股に歩くようになる。また腰痛、肩こりなどに悩まされるようになる。そして 体を動かすことが億劫になり全身の持久力が低下し、歩くことも苦痛となる。この結果 生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症、メタボなど)やロコモ症候群になっていく。
一般の運動指導では、エネルギー消費のアップだけが主目的になり、エネルギー消費量の高い短時間でできる高強度の運動に目が向けられがちである。このため運動が好きになれない(苦痛で嫌というイメージ)ことになる。
運動は楽しくできなければ長続きしない。楽しくできれば長続きして、運動能力も徐々にアップし、その効果も大いに期待できる。歩くことを例に取ってみても、最初から一万歩 歩くことを目指したり、手を振って一生懸命に歩いたり(息切れするような速度で)では、長続きしない。自分の今持っている運動能力から大きくかけ離れたことをやること自体に無理がある。
それではどうしたらよいか。まずは楽しくできる範囲で、上記の目標の1)~3)の基本をバランスよく組み合わせて(日常の動作に含まれる要素をしっかり意識して構成する)、少しずつ始めることである。次第に体力がつき、1日一万歩は 楽しくできるようになり、肩こり 腰痛も軽減していく。
スムーズに体重移動(重心移動)できる歩行が基本。
(1)体幹部(体の重心/丹田)を常に意識させて、ここから下肢が生えていることを意識させること。
(2)自然に、かかとから足の指先へ抜けるような歩きをすれば、下肢の上に重心が乗ってくる感じとなり、体重移動もスムーズとなる。
(3)歩幅は自然(小股でよい)で、足音がしないようにスムーズに歩くことができるようにする。
(4)その他に、ゆっくり歩幅を大きく体重移動する歩行練習(ぬき足-さし足-忍び足)を合わせて行うことも重要。バランスよく姿勢を保って歩く(スムーズに)ために。
実生活で使う体幹部の筋肉群を優先(立位と臥位:立位優先)してトレーニングすること。
★SSC:stretch shortning cycle(伸展-収縮サイクル)で運動を行えるよう意識する。
★PNF的発想も常に意識する(神経-筋の連動と全体感、対側を意識、ひねりなど)。
★またこれらとは別に、スロー運動を行う要素も加えること。
(1)腰-骨盤の周囲;下肢と上部脊椎との連携を意識。
(2)肩、首回り:下肢と上肢は丹田から生えている、と意識させること。
、の両者で、大きく ゆっくり動く動作を加えることで養う。
最後に、を主体として行うこと。時間的にもは短くてよい。
locomotiveはもともと「機関車」、「移動の」といった意味で、医学的には骨、関節、筋肉、脊椎などの運動器をさす。加齢や運動不足などによって運動器の機能障害がおこり、歩行・バランス能力が低下して、寝たきりなど要介護状態になる危険性の高い状態をさす。転倒・骨折や関節症などの運動器の障害によって、要支援状態になる高齢者が多いことから、日本整形外科学会が提唱している新しい概念で、効果的な予防法などの開発が進められている。